現在価値割引法

 各投資家から期待される現金利益の流れを一定の割引率(利子率を用いることが多い。)で割り引いて算出した現在価値から、資本的支出の流れの現在価値を差し引いた残りの正味の現在価値を求め、その正負によって投資行動の判断を行なう手法。

 例えば投資行動において10年後に手に入る100万円と現在手に入る40万円のどちらかを優先して考える場合、割引率を10%と仮定すると100万円÷(1+0.1)10乗で385,543円となるので、将来の100万円よりも目先の40万円の方が価値が高いといえる。

 勿論、割引率をどのように設定するかによって結果が異なってくるので、将来に対する不確定要素をどのように割引率に反映させるかがポイントとなる。。

掲載1999/10/17