抵当証券

 抵当権と抵当権付債券を結び付けて証券化し、抵当権付債券の流動化を図る目的で1931年の抵当証券法によって創設された。

 抵当証券は、債務者の同意を得た抵当権者の登記申請に基づいて法務局から発行されるが、国が保証したものではないことに留意する必要がある。

 抵当証券の譲渡は裏書によって行なわれ、元利金の支払・受取は抵当証券の所持人が債務者に証券を提示することにより行われる。

 なお現在は、抵当証券会社が抵当証券原券を財団法人抵当証券保管機構に保管することになっているが、抵当証券会社が破産又は廃業したときには元利金が返還されないことがあるので注意が必要である。

 掲載2000/03/26