知本主義
インターネットを活用されている貴方にとっては、すぐに意味が理解できたと思います。 情報技術の発達によって、求めさえすれば誰もが質の高い情報を得られ、その知識を糧として新しいをビジネスのあり方を構築できるようになった。 そして考え出された仕組はビジネスモデル特許として保護されるようになっている。要はいかに沢山の基本特許を人に先んじで取得するかというのが、これからの国力や企業競争力の違いに大きく作用するであろう。 掲載2000/01/23 その個人なり組織なりに蓄えられた知識の量によってこれからの市場経済が凌駕されると考えるならば、適切な情報を知識として蓄えて活用することに真剣に取り組む必要がある。 受験勉強で膨大な量の知識を記憶した人間は受験という時点においては勝利者になれるにしても、必ずしも創造的社会活動を展開できるとは限らない。従って単に知識を集積しただけでは競争力にはなり得ない。 しかしながら知識が全く無ければ、市場競争に太刀打ちできるはずも無く、ましてや創造的活動を展開することも難しい。芸術においてもスポーツの世界でも、すべからくプロといわれている人々の世界ではその特定分野についての様々な知識、理論が集積されており、その集積された知識を昇華させて新たな観点・新境地を開いた者が、パイオニアとして注目されることになる。 企業活動においても、社会活動においても同様の側面がある。 知識があってこそ知恵が生み出されるのであって、何の知識も無ければ知恵が形成されるはずが無いと筆者は考える。勿論、知識の量で知恵が生み出されるわけではない。十分な知識に裏打ちされた経験・体験があってこそ初めて知恵が生み出されるのであって、経験・体験という属人的過程を踏まなければ、知恵は形成され得ないのである。 このように考えるならば早急に取り組むべきことは知識を集積することである。そのことにいち早く気付いた経営者のいる企業がナレッジ・マネジメントを強力に推進しようとしているのである。 掲載2000/02/20 |