アセットバック証券・資産担保証券

(ABS、Asset Backed Securities)

 企業が有する自動車ローンやクレジットカードローンなどの特定の金融債権を全体から切り離しプールしたものを、その金融資産から生み出されるキャッシュフローを裏付けに、高格付の銀行に保証してもらったり、優先・劣後のスキームを使い、高い格付を取得して発行する証券。

 MBS同様にパススルー証券の形態を取る。

 メリットとして発行会社は資産であるローンをABSの発行により会社のバランスシートより切り離せ財務比率の改善が図れ、証券化の対象となるローンの格付が高ければ社債による資金調達よりも有利な資金調達が可能となる。

掲載1999/9/12、10/3リンク追加


 原債権者から特定目的会社(SPC)などの媒体が多数の債権を譲り受け、それらを担保として発行される証券のこと。

 ABSを活用して債権等の流動化を行なうに当って、債権譲渡に係る第三者対抗要件が具備されていないと、仮に原債権者が倒産した時などSPCが原債権者の破産管財人等に当該譲渡の有効性を主張できないことになり、投資者保護上の問題が生じることになる。

掲載1999/9/15、10/3リンク追加