埋設知
何か地中に埋設されて腐りかけている水道管みたいでシックリとこない言葉である。 ナレッジ・マネジメントにおいて、人間や組織が有する知識を分類すると暗黙知や形式知のほかに埋設知なるものが存在することが判ったというのである。 業務処理のプロセスや出来た製品の形について、そのような業務処理の流れを何故行なうのか、何故そのような形にしたのかについて、明確な形で文章化や図表化(これを形式知という。)されてはいないが、そのプロセスなり形なりを克明に分析するならば、先人達の意図が見出されるものである。 そのようにして見出された知識は、暗黙の合意(=暗黙知)やマニュアル(=形式知)には記載されていないので、埋設知という。 掘り起こさなければ判らない知識であるから「埋設知」と定義したのであろうが、誠に理屈っぽい定義である。筆者なら「知恵」と定義するが、知恵ではいけない理由があるのだろう。 掲載2000/02/13 |